
ふるさと納税の確定申告のやり方|5ステップで解説【2025年・2026年対応】
ふるさと納税の寄附金控除を受けるには、ワンストップ特例か確定申告のどちらかの手続きが必要です。また、6自治体以上に寄付した方や、ワンストップの申請をし忘れた方は確定申告が必須です。この記事では、確定申告でふるさと納税の寄附金控除を受ける手順を、期限・必要書類・e-Taxの活用法とあわせて解説します。
ふるさと納税と確定申告の関係
寄附金控除には手続きが必ず必要
ふるさと納税をしただけでは、税金の控除は受けられません。寄附金控除を受けるには、次のいずれかの手続きが必要です。
-
ワンストップ特例制度
5自治体以内の寄付で、申請書を各自治体に提出する方法。確定申告は不要。 -
確定申告
6自治体以上に寄付した場合、ワンストップを申請し忘れた場合、またはもともと確定申告をする人が使う方法。
手続きをしないと控除は受けられないため、該当する方は確定申告を忘れずに行いましょう。
確定申告が必要な人・不要な人
| 該当する方 | 確定申告 |
|---|---|
| 6自治体以上に寄付した | 必要 |
| ワンストップ特例の申請書を提出し忘れた | 必要 |
| 翌年1月10日までにワンストップを申請できなかった | 必要(確定申告で控除可能) |
| 寄付申込み後に住所変更があった | 必要(ワンストップが使えない場合) |
| 個人事業主、医療費控除を受ける、二か所以上から給与がある、年収2,000万円超など、もともと確定申告する人 | 必要(申告書に寄附金を記載) |
| 5自治体以内で、ワンストップを申請済みの会社員など | 不要 |
ワンストップを申請済みでも、後から確定申告に切り替えることは可能です。その場合はワンストップの申請はすべて無効となり、すべての寄付先を確定申告でまとめて申告する必要があります。一部だけ申告すると、ワンストップ申請がすべて無効になるため気をつけてください。
確定申告の期限とスケジュール
2025年分(2025年1月~12月の寄付)の確定申告
- 確定申告期間は2026年2月16日頃~2026年3月16日(提出期限)。
- ワンストップ特例の申請期限(2026年1月10日必着)に間に合わなかった方も、この期限までに確定申告をすれば控除を受けられます。
2026年分の寄付・手続きの目安
- 寄付の期限は2026年12月31日23時59分まで(クレジット・コンビニ)。銀行振込は金融機関により締め切りが異なります。
- ワンストップ特例の申請期限は2027年1月10日必着。
- 例年どおりであれば、確定申告期限は2027年3月15日前後となります。
申告期限は年度により1日程度変動することがあります。申告する年は国税庁の案内で最新の日付を確認してください。
確定申告を始める前の準備
必要なもの
| 項目 | 内容・備考 |
|---|---|
| 寄付金受領証明書 | 寄付した自治体から送られてくるものを、全自治体分とも手元に用意します。 |
| 源泉徴収票 | 会社員の場合は会社から交付されたもの(1月頃)を使用します。 |
| マイナンバーカード等 | e-Tax で使う場合は顔写真付きのマイナンバーカード。窓口提出時は通知カードと本人確認書類が必要です。 |
| 還付金を受け取る口座 | 本人名義の銀行口座の情報(金融機関名・支店・口座番号など)を用意します。 |
| 印鑑 | 郵送・窓口で提出する場合に必要です。 |
e-Tax で申告する場合は、寄附金受領証明書の原本提出が省略できる場合があります。マイナポータル連携で寄附金控除の証明書データ(XML)を取得すれば、手入力の手間が減ります。
事前に確認すること
- 寄付した自治体ごとの寄付金額・寄付日をメモしておく(受領証明書と照合する)。
- ワンストップ特例と確定申告は併用できない。確定申告をすると、その年分のワンストップは適用されません。
ふるさと納税の確定申告|5ステップの手順
ステップ1 寄付金受領証明書を集める
寄付した自治体から、順次「寄付金受領証明書」が届きます。確定申告書に記載する寄付金額は、この証明書の内容に基づきます。郵送や窓口で申告する場合は原本の添付または提示が必要です。e-Tax の場合は、マイナポータルで取得したデータを使うか、証明書の内容を画面に入力します。
ステップ2 確定申告書等作成コーナーにアクセスする
国税庁のウェブサイトにある「確定申告書等作成コーナー」を開きます。
- 画面の案内に従い、申告する年分を選択する。
- 所得の種類(給与所得など)を選ぶ。
- 必要事項を入力していく。
e-Tax で提出する場合は、ここからそのまま電子申告まで進めます。印刷して郵送・窓口提出する場合も、同じ画面で作成できます。
ステップ3 寄付金控除の欄に入力する
作成コーナー内の「寄附金控除」の項目で、次を入力します。
- 寄付をした自治体名
- 寄付年月日
- 寄付金額(ふるさと納税の合計額。2,000円を差し引く前の金額を入力する。2,000円控除は自動計算される)
複数自治体に寄付している場合は、自治体ごとに1行ずつ追加して入力します。受領証明書の金額と一致するか確認しましょう。マイナポータル連携でさとふる・ふるさとチョイス・楽天ふるさと納税などから発行された証明書データを読み込めば、入力が楽になります。
ステップ4 控除額・還付額を確認する
入力が終わると、画面で所得税からの還付額や住民税の控除が自動計算されます。ふるさと納税では、所得税の還付と住民税の減額の両方を受けられます。計算結果に不自然な点がないか確認してから次へ進みます。
ステップ5 申告書を提出する
提出方法は3通りです。
| 方法 | 特徴 | 還付の早さ |
|---|---|---|
| e-Tax(電子申告) | 24時間提出可能。添付書類の提出が省略できる場合あり。還付金の振込が早い傾向。 | 早い傾向 |
| 郵送 | 申告書を印刷し、必要書類を同封して税務署に送付。消印が提出日となる。 | 窓口よりやや遅め |
| 税務署窓口 | 持参して提出。受付時間は平日8時30分~17時など、税務署により異なる。 | その場で受付完了 |
e-Tax を利用すると、還付金が1~2週間早く振り込まれる場合があります。スマートフォンからも申告できるため、忙しい方にも向いています。
控除のスケジュール(還付・住民税)
- 所得税の還付。申告後おおむね3週間~1ヶ月程度で、指定した口座に振り込まれることが多いです。
- 住民税からの控除。翌年6月頃に送付される「住民税決定通知書」の「寄付金控除」欄に反映されます。ここに想定どおりの金額が載っていれば、手続きは問題なく完了しています。
確定申告でよくあるトラブルと対処法
受領証明書が届かない・1枚足りない
寄付から証明書発送までに時間がかかることがあります。申告期限に間に合いそうにない場合は、該当自治体のふるさと納税担当窓口に問い合わせて、発行・再送を依頼しましょう。期限内に証明書が届かない場合は、税務署に相談すると、期限後提出の取扱いを案内してもらえる場合があります。
ワンストップを申請したのに確定申告が必要になった
同じ年に確定申告をすると、ワンストップ特例は適用されません。すでにワンストップの申請書を出していても、確定申告をすれば寄附金控除は確定申告の内容で処理されます。このとき、すべての寄付先を漏れなく申告してください。一部だけの申告だと、ワンストップ申請がすべて無効になります。
還付金の振込が遅い
e-Tax で申告した場合でも、還付は通常3週間~1ヶ月程度かかることがあります。口座情報の誤りがないか確認し、長く待っても振り込まれない場合は、管轄の税務署に問い合わせましょう。
確定申告を忘れた(申告漏れ)
確定申告を忘れても、5年以内であれば「還付申告」で控除を受けられます。還付申告は翌年1月1日から5年間、いつでも手続き可能で、特別なペナルティはありません。手続きには寄付金受領証明書が必要です。何もしないと控除は適用されず、寄付金から2,000円を引いた額分の控除が失われます。住民税決定通知書の「寄付金控除」欄が空白や少ない金額の場合は、申告漏れの可能性があるため、還付申告の手続きを検討してください。
ふるさと納税の確定申告を効率化するコツ3選
1. 寄付先・金額・日付を一覧にしておく
年間で複数自治体に寄付した場合は、自治体名・寄付日・寄付金額を一覧表にしておくと、作成コーナーへの入力が早く正確になります。受領証明書が届いた時点でメモしておくのがおすすめです。
2. e-Tax とマイナポータル連携を使う
マイナポータルと連携すると、主要なふるさと納税サイトから発行された寄附金控除の証明書データ(XML)を取得でき、複数自治体分の入力が楽になります。添付書類の提出が省略できる場合もあり、還付も早い傾向があります。
3. 還付金の受け取りはe-Tax+本人名義口座で
e-Tax で申告し、還付先に本人名義の口座を指定しておくと、書類の郵送が不要で、還付もスムーズです。
ふるさと納税の確定申告に関するよくある質問(FAQ)
Q1. 確定申告の期限はいつですか?
提出期限は例年3月15日または3月16日です。2025年分の確定申告期限は2026年3月16日です。申告期間は2月16日頃から開始されます。該当する年によって日付が1日ずれることがあるため、国税庁の案内や確定申告書等作成コーナーで最新の期限を確認してください。
Q2. ワンストップの申請期限(1月10日)を過ぎたらどうなりますか?
翌年1月10日までにワンストップ特例の申請書を提出できなかった場合でも、確定申告をすれば寄附金控除を受けられます。あきらめずに確定申告で手続きしましょう。
Q3. ふるさと納税の限度額を超えて寄付した場合は?
限度額を超えて寄付した部分は、そのままでは全額が控除されません。確定申告を行うことで、所得税・住民税の計算上、控除の扱いが明確になります。限度額の計算や申告の方法が不安な場合は、税務署や税理士に相談することをおすすめします。
Q4. 会社員でも確定申告はできますか?
はい、できます。6自治体以上に寄付した、ワンストップを申請し忘れたなど、該当する場合は会社員でも確定申告をします。給与所得のみで他に所得がなければ、申告書の記入項目は少なく、作成コーナーを使えばスムーズに作成できます。
Q5. 過去に申告し忘れた場合はどうすればよいですか?
5年以内であれば、還付申告で控除を受けられます。還付申告は確定申告期限を過ぎた後でも、翌年1月1日から5年間、いつでも手続き可能です。寄付金受領証明書を用意し、管轄の税務署に還付申告の手続きを相談してください。
まとめ
ふるさと納税の寄附金控除を受けるには、ワンストップ特例か確定申告のどちらかの手続きが欠かせません。6自治体以上に寄付した方、ワンストップを申請し忘れた方、もともと確定申告をする方は、確定申告で寄付金額を申告しましょう。
手順は、
(1)寄付金受領証明書を集める
(2)確定申告書等作成コーナーを開く
(3)寄附金控除の欄に入力する
(4)控除額・還付額を確認する
(5)e-Tax・郵送・窓口のいずれかで提出する
の5ステップです。e-Tax を利用すると24時間提出でき、添付書類の省略や還付の早期振込が期待できます。必要な書類と期限を確認し、申告期限内に手続きを完了させてください。申告を忘れた場合も、5年以内なら還付申告で対応できます。



